TECLOSION 2011 Spring Evernote Corporation CEO講演録その2 (2/2)

パスクリエイトの飯原です。
ここからは4月15日(金)に開催されました「TECLOSION 2011 Spring」において行われた、Evernote Corporation CEOのPhil Libin(フィル・リービン氏)による、講演の後半のシェアです。
(前半部分はこちら。)

内容としては起業論。

f:id:pathcreate:20110415010414j:image:w360:leftフィルは、起業自体を真剣に「世界を変革する方法」と捉えており、慈善活動や芸術、科学や政治をも内包する活動だと。(確かそんなニュアンスでした)

また、「最初にどんな思想でやるか」「なぜ起業したいのか」これが非常に重要だと強調していた。

彼が言うには、「起業家になりたいのですが」と問われれば、こう答えるだろうと。

「起業家するな。少なくとも間違った理由によっては。」

間違った理由というのは、よくあるこういうものだ。

お金(95-99%、この動機で起業するものは失敗する)
権力、地位 (実際には、社長は一番下 社員もメディアも私のBOSSになる、と表現していた)

また、だからこそ私は自分のことをビジネスマンというより、スポーツアスリートだと思っていると話していました。
(会社のチームのことも、スポーツチームのように考えると話していました。)

f:id:pathcreate:20110415010939j:image:w360:leftそれでもなお起業したいのなら、こういった準備を。

1.基本スキルを学び、
2.失敗を受容できるようになり、
3.「厳しく楽観的」であること(事実を厳しく測定し、どこで楽観的であることをやめるか)
(日本語で書くと貧相になってしまいますね。))

f:id:pathcreate:20110415011305j:image:w360:leftもし、準備がまだ必要なのであれば

1.スタートアップにまずは参加してみること。
2.もしあなたが、大企業に勤めているのであれば、スタートアップとの取引をしてみること
3.もし起業家の友人がいるのなら、手伝ってあげてみること

スピーチの最後にフィル氏はアントレプレナーになる理由に触れ、起業家になるときに例えばお金や権力、今の生活への退屈といった間違った理由でなってはいけないとし、「起業家になるただ一つの理由」として「Change the World(世界を変えること)がある。これがあるのならやるべきだ。信念と情熱がなければそのクレイジーな考えについてきてくれる人はいない。」と会場の起業家予備軍へメッセージを送ってくれた。(http://jp.techcrunch.com/archives/the-5-reasons-that-now-you-should-startup/より抜粋)

f:id:pathcreate:20110415013027j:image:w360:left最後にフィルとの写真を撮ってもらいました。このとき、Evernoteでの人事制度について伺ったのですが、やはり基本的には能力主義で評価を実施していて、年功的な考え方は一切無い。実際に役員は最年少で27歳くらい、最年長で63歳くらいとお話しされていました。
ただ、降格人事については非常に慎重に検討しますとお答え頂き、ほっとしたというか、やっぱりというか、妙に納得しました。

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最後に番外編

「TECLOSION 2011 Spring」では、今回スタートアップバトルということで15社のサービスのプレゼンバトル(1社5分)があり、その表彰が行われたのですが、審査委員長を務められたのが、株式会社サンブリッジの取締役会長兼CEOのアレン・マイナー氏

サンブリッジという会社名は恥ずかしながら、存じ上げなかったのですが,日本オラクル初代代表として来日され後の同社の急成長に貢献され、1999年の日本オラクルのIPOを機に、日本のベンチャー育成のため同社を設立salesforce.comの日本法人設立を手がけるなど日米のベンチャービジネスで活躍されている方とのことでした。

私が最後にこの方をご紹介し写真を載せたかったのは、彼が表彰式の最後に目を真っ赤にして涙を流しながら、お話になったことが印象的だったからです。

アレン氏は何故、日本でベンチャーが育たないと言われるのか?と。

シリコンバレーと比べて、優秀なベンチャーが無いから?
シリコンバレーと比べて、優秀なベンチャーキャピタルが無いから?
シリコンバレーと比べて、優秀な技術力が無いから?

そうではないと。

シリコンバレーに比べ、これらが日本で大きく劣っているわけではない。

違うのはメディアの力だ。

シリコンバレーでメディアに取り上げられれば、アメリカでも大きく取り上げられ結果的に世界的に大きく取り上げられる。しかし、同様のサービスが日本で取り上げられても、アメリカや世界で取り上げられることは無い。

彼は、日本の優秀なベンチャーがメディアの差により、陽が当たっていない、だから悔しいんだと言わんばかり、熱く語っていました。(日本語で話していて、おそらく日本滞在歴も長く、本当に色々な日本人に接し、日本のことが好きでいてくれているんだと感じました。)

そして、だからこそ(腐っているのではなく)世界に出て行って下さい。あなた方なら出来ますと、熱く締めくくっていました。

実際、今回は学生を主体とするチームが、最初から日本ではなく、アメリカでのスタートを前提としたプランを練っていたり、アジア発を最初から計画していたりと、日本初ではないことが前提になっているチームも複数有り、「そんな時代になったんだ・・・」と自分も年寄りでもないのに、感慨深く感じてしまいました。

大きな志と、行動力。

その大切さを痛感した時間でした。

なお本記事作成にあたり、こちらも参考にさせて頂きました。ありがとうございました。
http://jp.techcrunch.com/archives/the-5-reasons-that-now-you-should-startup/

パスクリエイト株式会社
飯原 崇暁

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